復縁活動というのは、真っ暗なトンネルの中を進むようなものです。不安で不安で仕方がないと思います。
このトンネルをこのまま進んで大丈夫なんだろうか。進んだ先に出口がなかったらどうしたらいいんだろう。いつまで進めばいいんだろう。私、いったい何をしているんだろう。
そんな風に不安でいっぱいの復縁活動を、心の迷子にならず、明るく前向きに取り組んでいただく為に、今回は復縁の基本的な考え方についてご説明します。
※ハウツーというよりマインドセットになります。
※こちらは連載企画の予定です。
なんで私は復縁を目指しているんだろう。
なんで復縁を目指しているんだろう。
これって考えたことありますか。
好きだから?寂しいから?相手に対して酷いことを言ったのを後悔してるから?変わった自分を相手に見せたいから。
色々な理由が浮かぶと思います。
でも、全ての方に言えることは
今が不幸だから
今が幸せじゃないから
ではないでしょうか。
きっと
今の不幸を抜け出したいから
今より幸せになりたいから
復縁したら今より不幸を感じないことが確定しているから
復縁したら今よりは幸せになれるのが確定しているから
復縁を目指しているんだと思います。
そして、復縁以外の選択肢は、今より不幸を感じにくくなるのか、今より幸せを感じるのかが不確定だから、魅力的に思えない。もしくは、それ以外の選択肢は私を今より不幸にするように感じてしまっているかもしれません。
(ここでいう他の選択肢というのは、新しい異性との出会いだけでなく、新しい挑戦をする、新しいコミュニティに飛び込む、一旦恋愛は休憩する、なども含んでいます。)
だから、復縁に強く拘っている。執着してしまっている。
そういった方が多いのだと思います。
冒頭で復縁活動は真っ暗な出口の見えないトンネルの中を歩くようなもの。と言いましたが
本当の出口は復縁ではなく”幸せ”なんですよね。だって、復縁より幸せな未来があるんだったらそれでいいじゃないですか。(今は復縁以上の幸せなんてあると信じられないと思うけど)
今は、幸せ=復縁でそれ以外を求めても幸せになれそうにない。と感じているから、出口が復縁に見えてるだけですよね。(実際、復縁できても前より冷めた関係だったら意味ないですし)
ここからが本題なのですが、
復縁活動の苦しみの本質は、この道を進むこと(今やっていること)が幸せに向かっているかどうか分からない。にあります。
逆に言うと、この道は幸せに向かっている。と思えれば思えるほど苦しみはなくなり、前向きに生きることができるようになります。進む道が間違っていないと思えていれば、休憩をとることも寄り道をすることも怖くなくなってきます。
もし今あなたが、この道を進むことが幸せに向かっているかどうか分からないまま進んでいるんだとしたら、その苦しみから抜け出すためには疑心暗鬼になりながらもとにかく早く歩くしかなく、休憩することも寄り道することも怖くてできません。そして進めば進むほど恐怖心は強くなっていきます。進んでも進んでも出口が見えないことで不安は増し続け、引き返すことも容易にできなくなってくるからです。
復縁=ゴールと決定づけているうちは、この道中の苦しみから抜け出すことができません。
なぜなら、相手ありきのことなので復縁できるという確信は復縁するまで得ることができないからです。
だから道中の苦しみからは絶対に逃げ出すことはできません。
復縁の基本は、ゴールを復縁と設定しないこと。ゴールを幸せと設定すること。
それが出口の見えないトンネルの中を明るく進むための絶対条件です。
(だからあなたはダメなんだよ。というようなことを言うつもりはありません。これは仕方がないことです。少しずつ変わっていけたらいいんです。)
わたしの幸せってなんだろう。わたしの不幸ってなんだろう。
この道を進むことが自分の幸せに向かっている。と感じれば感じるほど明るい気持ちになっていきますし
この道を進むことが自分の不幸に向かっているんじゃないか。と感じれば感じるほど苦しみは強くなっていきます。
では
あなたの幸せって一体なんなんでしょうか。
あなたの不幸って一体なんなんでしょうか。
これが自分で分かれば、今していることが幸せに向かっているのか、不幸に向かっているのか自分で理解できます。そして、この方向で大丈夫だ。この方向は大丈夫じゃない。と自分で判断できるようになります。
少しだけ、ご自身の幸せや不幸について考えてみてください。
参考に、復縁を目指していた当時の自分の場合はこんな感じだったと記憶してます。
Q、君にとっての幸せって?
A、自分自身が特別だと感じられると幸せ
Q、君にとっての不幸って?
A、周りの人間が特別で自分が特別じゃないと感じると不幸
そして、復縁したい相手のことがなんでこんなにも自分を幸せにしてくれる存在(不幸を感じさせないでくれる存在)だと思えるのか考えてみてください。
どこが好きなんだろう。どうして幸せを感じられたんだろう。
自分も復縁活動を6年間してきたので良くわかります。
相手を神格化してしまうんです。でも、具体的に考えてみると出てくる言葉自体は大したことなかったりします。
自分の場合はこんな感じでした。
【どこが好き?】
猫っぽい顔が可愛いとかスタイルがいいとか笑った顔が可愛いとかポンパドールにした時に絶妙に可愛いとか気が強いのがいいとか好きなことに自信があるのがいいとかコンプレックスを晒け出せるのがいいとか行動力があるのがいいとか賢いとかいい匂いがするとか。
一つ一つに情念みたいなものが詰まっているのでそれが複数もあるから説得力が高すぎるんですけど、条件として考えてみたら全然他に沢山いそうです。
【なんで幸せだったの?なんで不幸を感じにくかったの?】
自分が神格化している人に認められているっていう無敵感が半端なかったから。自分が人生の主人公だって感じることができたし、周りの幸せそうな人を見ても全く気にならなかった。
復縁を目指している人の多くは相手と付き合うことで無敵感を手に入れ、不幸を感じにくく幸せを実感しやすい状態にあったと言えると思います。そしてこの復縁活動というのは、無敵感を取り戻したくてやっているようなものだと思います。
余談
無敵感と表現しましたが、これは一般的には万能感と言います。
「万能感(ばんのうかん)」とは、一般的に「全知全能に近い感覚」を意味します。幼児的な感覚を表し、幼い時に持つ「自分は全ての事を知っている」「自分に不可能なことはない(何でもできる)」という気持ち的な感覚を指す言葉です。
神のように自分には見える相手と付き合って、そこで得られる無敵感覚を自分のものだと勘違いすることは、ズバリ幼児退行なんです。彼氏ができた途端に謙虚さを失って、他人を雑に扱うようになる人っているでしょ。親の自慢をする幼稚園児みたいなレベルにいきなり落ちる。あれとか分かりやすく幼児退行してますよね。
実際は彼氏ができただけで無敵でもなんでもないのに、無敵になったような気持ちになれちゃうのって、危険なんですよね。快感度合いが強すぎるんです。だから、幼児が親にするくらいの過度な依存に繋がってしまうんです。一度それに味をしめて依存してしまうとなかなか抜け出せません。
僕もそうでしたけど、幼児が親に対して依存するのと同等の依存を元カノに対してしていたと思うし、その強烈な依存から抜け出すのは非常に時間がかかりました。そこで感じていた無敵感は勘違いだ。当時の僕だって本当は無敵なんかじゃなかった。ってことを理解するまで2年くらいかかったと思います。
話を戻すと、これを読んで下さっている多くの方にとっての幸せや不幸って
自分が特別な存在だと感じる。=幸せ。
自分だけが特別じゃないと感じる。=不幸。
なんだと思います。
復縁活動で、いろんなことを考え、いろんな努力や工夫をしたり、様々な選択をしますよね。それが進む道となるわけですが、この道を進むことが幸せ(自分が今より特別な存在になる)に向かっていると思えれば思えるほど前向きな気持ちになれますし、
そう思えなければ、不幸(自分だけが特別じゃない)に向かっている気がして孤独感や疎外感、不安感に押しつぶされそうになってしまいます。正に出口の見えない暗いトンネルを歩いているのと同じ気持ちです。
まとめると、
復縁活動の努力や挑戦や工夫や思考や選択が自分をより「特別な存在」に向かわせている。と感じられるかどうかが、迷いや不安が少なく前向きで明るい復縁活動にするための最も大事なポイントです。
何をしたら自分が今より特別な存在になれるのか
せっかくここまで読んで下さっているのですから、僕の提案に少し乗ってもらいたいんです。
僕の提案は「どうせ無理」をこの一瞬でもいいから捨ててみること。
子供のように無邪気にお馬鹿になって、どんな人になりたいかを考えてみてください。
僕(アラフォー)は、ビリーアイリッシュになりたいです。
僕はビリーアイリッシュが大好きで強く憧れています。何に憧れるかって飾らないところ、コンプレックスを曝け出せるところ、自分の言葉で話すところ、どんなにネガティブなことを語っても最後は希望で〆るところ。考え方が違うことも沢山あるし見ててハラハラすることもあるけど、自分の個性から決して逃げようとしないスタンスがとにかくカッコよくて大好き。ちなみに高橋真麻さんにも同じような魅力を感じる。
僕がこれから生きて行く中でビリーアイリッシュに感じている魅力を自分の中にも感じることができれば「自分は特別だ」って今より思えて今より幸せに向かっていると実感できるはずです。逆にビリーアイリッシュに感じている魅力とは真逆のこと(人の目を気にしすぎる、起きたことを誤魔化そうとする、自分の言葉を話せないなど)をした時は、自分が不幸に向かっているように思えてしまうはずです。
僕はこの歳なのでスタンスに魅力を感じますが、自分がまだ10代だったら平野紫耀くんのスタイルに憧れているかもしれません。20代ならビルゲイツのステータスに憧れているかもしれません。スタイルやステータスに魅力を感じている場合、スタイルに魅力を感じるよりずっと「どうせ無理」がチラつきやすいですが、この白黒思考、0か100かの極論が自分を苦しめています。だっていくら努力して20から40になっても、0と一緒って思ってしまうから。自分が特別なんだ。とか自分はいい方向に進んでいる。と思うことが非常に難しいです。人によっては99でも0と一緒だと思う場合もあるでしょう。
この白黒思考は、自分よりも無理に見える人間を0(無価値)として切り捨て自分がいっときの安心を得ることに対する、高すぎる代償と言えます。99でも0と一緒だと思ってしまう人は、自分よりも魅力的に見える人間にも無理を押し付け価値下げをすることが癖になっているはずです。心が弱く自分を必死に守らなくてはいけない思春期なら仕方がないですが、心の成長と共に、この世の中に存在するもの全てがグレーで0も100もないということを受け入れていきましょう。
話を戻しますが、自分が特別だ。と思う方向に少しでも進んでいけば、必ず苦しみから抜け出すことができます。方向性が間違っていないと思えば、休憩も寄り道も怖くなくなってきます。
特にこれは復縁の自分磨きに繋がる話です。自分磨きをすることで、今より特別な人間に近づいている。と小さな変化を実感できるなら日々の充実感が増し、キラキラと前向きに過ごすことができるはずです。でも、何のために自分磨きをしているのか分からないと、不安で不安で仕方がない日々を送ることになるでしょう。そんな時は歩みを止めてこの章で説明したことについて、じっくりゆっくり考えてみましょう。急がば回れです。
※スタイルやステータスの自分磨きがカンストしてしまい限界を感じているのであれば、スタンスにフォーカスを向けてみると良いでしょう。
※憧れの人。がピンと来なかったなら、生まれ変われるならこの人になってみたい。の方がイメージしやすいかもしれません。
日々の選択を大切にすることが自分を幸せに導いていく。
日々は選択の連続です。例えば何時に起きるか。起きて何をして何を食べるか。喉が乾いた時、コンビニで何を買うか。
より素敵な自分を感じられる選択をし続けたら、自分のことを嫌いになりにくく、自分のことが素敵だと少しずつ思えるようになります。
特別な自分に近づくために、日々の選択を丁寧にすることはすごく大事です。
例えば僕で言えば、お祭りの練習に出たご褒美に役員の人が自販機で何か買ってくれる。という選択なら飲みたくなくてもブラックコーヒーを選択します。だってカッコいいから。こんなくだらない選択も積み重ねていくと自分の特別感は増していきます。
ただ、失恋直後は余裕がなさすぎてこんなこと考えることはできないと思います。
ただ、少しでも余裕がある時に、丁寧に選択することで、少しずつ日常を取り戻し、不安感が減り、余裕を持てるようになります。
次の第一回目の投稿では、この余裕について詳しく解説するつもりですが、余裕がなければ復縁など絶対にできません。心にゆとりを持てるようになることは何よりも大事なことで、それを達成するには、この日々の選択を丁寧にしていくことは必須です。
0か100の思考になっていると、1が2になったって仕方がない。とすぐ諦めてしまいますが、「どうせ無理」という思考が自分の可能性に蓋をしてしまうのです。どうせ無理教から卒業することが、復縁活動を前向きに過ごすコツです。
↓これについて質問箱で詳しく解説したもの↓
例えば復縁活動で、元彼に連絡しようか。誘おうか。向こうから来た返事にどう返そうか。告白すべきかしないべきか。こういった選択を迫られる場面があると思います。正解を探すのではなく、自分のことが好きになる選択をしていれば後悔しにくいです。その時の選択肢の数はこれまでのインプットやアウトプットの量で決まります。決断する時に新たな選択肢を探しても無駄です。自分の中にあるメニューの中で選択するしかありません。迷っている時は、自分で考えられる選択肢を紙に書くなどして羅列してみてください。その中で最も素敵な自分だと思える選択をしたら良いですし、どれも素敵な選択肢に見えないのであれば、インプットやアウトプットの量、ないしは心の余裕が足りないのだと思います。きっと今は積極的に選択すべきタイミングではないんだ。と気づき選択を先延ばしにして、新たな経験を積んだり余裕を持つために相手と物理的にも精神的にも距離を置くように気持ちを切り替えていきましょう。
正解を探すのはやめて自分の価値観に従って行動しましょう。価値観に従って行動した場合、その行動の結果うまくいかなくても、自分の価値観を否定できないと後悔できません。自分の価値観を育てていけば、失敗を恐れにくい余裕のある人になれます。自分の中に憧れの要素を感じること、日々の中で自分で丁寧に選択することが、普遍的な価値観を育てていきます。
まとめ
今回は復縁の基本のき、ということでマクロな視点での話をしました。
復縁をゴールに設定しているうちは苦しみから逃れることはできない。自分の幸せをゴールに設定することで苦しみから抜け出すことができる。この場合の幸せとは自分が特別な人間だと思えるようになること。その為の努力をコツコツしていけば徐々に不安が減り自分に対する特別感が増し、心にゆとりを持つことができるようになる。自分の価値観が育つことで、選択に自信が持てるようになり、失敗を恐れない前向きな復縁活動ができるようになる。
という話でした。
次回は恋愛で最も重要なテーマである「余裕」について話したいと思います。ご期待ください。