感情にフォーカスする女性と解決にフォーカスする男性を深掘りして恋愛上手になる。

男女の違いでよく目にする感情にフォーカスする女性と解決にフォーカスする男性という話を深掘りしたいと思います。

これさえ抑えておけば、恋愛で悩むことは随分減るんだろうと個人的に思うほど、大事な話だと思います。

基本的な話から、応用的な話までしてますので、ぜひ参考にしてみてください。

感情にフォーカスする女性と解決にフォーカスする男性

よく言われる話ですが、女性は発生したイベント(問題)に対しての感情にフォーカスを向けますが、男性は発生したイベント(問題)に対する解決にフォーカスを向けます。

例)

女性A「風邪引いてしんどい。」

女性B「会社休んだ?無理してない?大丈夫?」

女性Bは、しんどい。という女性Aの感情にフォーカスしています。しんどさが少しでも良くなってほしい。と思うので、例えば、会社に行って更に悪化しないかな。とか、少しでも無理してもっと状態が悪くならないといいな。とか、仕事帰りにポカリとかフルーツ持って行ったら少しでも安心してくれるかな。と相手の感情を軸に思考します。

しんどい。という相手の感情を和らげるために思いつくアプローチは人によって違いますが、だいたいこんな感じだと思います。

打算的な女の子だったら、相手のしんどさをちょっとでも和らげることができたらポイント稼げるな。みたいに考えたりします。

女性A「風邪引いてしんどい。」

男性A「薬飲んだ?大丈夫?」

対して、男性Aは風邪という問題の解決にフォーカスします。どうやったら風邪が早く治るかな。と思うので、薬が手元にあるか。とか、病院に行ったかな。とか、水分沢山とって寝たほうがいいよ。とか、問題の解決を軸に思考します。

これも、問題に対する解決の為のアプローチは人によって違うので一例になりますが、だいたいこんな感じだと思います。人によっては、好きな人に手を握られると治る。みたいに感覚的に捉えている人もいるので、そういう人は家に来て手を握って治そうとしてくれます。

1つのイベントが発生した時に、女性の感情に対するアプローチと、男性の問題に対するアプローチが双方似ている場合は行動原理は違いますが噛み合うのでズレを感じにくいのですが、似ていない場合はどうしてもズレが生じます。

女性A「風邪引いてしんどい。」

男性A「薬飲んだ?大丈夫?」

女性A「1時間前に飲んだよ。」

男性A「良かった。安静にしてね。」

女性A(え、全然良くないんだけど。時系列理解してる?薬飲んでもしんどいって言ってるんだけど。)

男性はこの問題を解決するためには、薬がない状態より薬がある状態の方が全然マシだから、薬あって良かったね。って言ってるんだけど、女性からすると、しんどさは変わってないので、しんどいのに良かった。って言われている気がして腹が立ってしまいます。

逆もあります。

男性A「熱あるから会社休んだ。」

女性A「大丈夫?しんどくない?」

男性A「キツいけど明日は休めないから薬飲んでポカリがぶ飲みして気合いで治すわ。」

女性A「えっ、それ大丈夫なの?しんどいなら明日も無理しない方がいいよ。心配。」

男性A「大丈夫大丈夫。何回も経験してるから。」

女性A「それ絶対大丈夫じゃないでしょ。キツいんでしょ?」

男性A(だからキツいけど明日休めないから薬飲んでポカリがぶ飲みして気合いで治すって言ってるのに、一体何を求めてるの?どうしろと?)

女性は男性が自分のしんどさを何とかして欲しい。って甘えて来ているように感じるので少しでもしんどさを和らげるにはどうしたらいいんだろう。という思考をしていますが、男性は熱と明日は休めない。という問題について経験則と根性論によって一応は自己解決していて、その共有をしているだけです。それに納得しない女性を見て、あなたの解決の仕方は間違っている。解決策は私には分からないけど。と女性が言っているように思えて機嫌が悪くなってしまいます。女性は、じゃあ最初からキツいとか言うなよ。意味わかんない。と苛立ちます。

これは基本です。男女のコミュニケーションのズレの理由はだいたいこれです。これを読んだからこうしなさい。と言うつもりはないですが、思考の前提が違うのでズレて当たり前だと思うことが大事だと思います。

次のブロックではこの違いが生み出す罠について掘り下げていきます。

普通に話しているだけなのに、女性は舐められているように錯覚し、男性はコントロールされているように錯覚する。

女性は感情にフォーカスすると言いましたが、関わる全ての人の感情にフォーカスしているわけではありません。また、フォーカスにも強弱があります。

どんな感情に強いフォーカスを向けるかというと

・嫌われたりしたら困るような重要な相手の感情

・自分も経験した事がある、もしくは想像ができる感情(気持ち)

です。

どんな感情にはフォーカスを向けにくいかというと

・嫌われたりしても困らない相手の感情

・自分が経験した事がない、もしくは想像ができない感情(気持ち)

です。

つまり、大切な人で失いたくない人であればあるほど、過剰に感情にフォーカスを向けます。もしくは、自分が経験したことのある感情であればあるほど過剰にフォーカスを向けます。

それを本能的に、経験的に理解しているので、

自分の感情にフォーカスを向けてもらえると、あっ、私はこの人にとって嫌われたりしたら困る相手(=大切な相手)なんだ。とか、あっ、この人も自分みたいな経験をした人なんだ。って実感することができます。

逆に、自分の感情にフォーカスを向けてもらえないと、ああ、この人は私が大切じゃないんだ。ああ、この人は私のこの感情(気持ち)が分からないんだ。と思ってしまうのです。

これは、舐められている。どうでもいい。と思われている。という感覚そのものです。

そう。女性同士で舐められていると感じる時って正にこういう自分の感情に対するフォーカスが薄い時だし、自分が相手を舐めてる時もこういう感じなんですよね。

つまり女性は、自分の感情にフォーカスを向けてもらえない。と感じると、舐められている。と感覚的に理解します。

男性が女性の感情にフォーカスを向けないと、女性は舐められてる。と感じてしまうんですよね。

逆に、男性は解決にフォーカスすると言いましたが、関わる全ての人の抱える問題の解決にフォーカスしているわけではありません。また、フォーカスにも強弱があります。

どんな問題の解決に強いフォーカスを向けるかというと

・嫌われたりしたら困るような重要な相手が抱える問題

・自分に解決ができそうな問題、解決することが自分にもメリットがある問題

です。

どんな問題の解決にはフォーカスを向けにくいかというと

・嫌われたりしても困らない相手が抱える問題、ないしはこの問題を解決しなくても嫌われないだろと思う相手の問題

・自分には解決できそうにない問題、もしくは解決しても自分にメリットがない問題、もしくは問題だと認識しない場合。

です。

男性の場合は解決にフォーカスを向けるので、いくら大事な相手でも問題の解決するためのアプローチが分からないと動けない。ないしは解決できるほどの余裕がないと動けない。みたいなことも起こります。

また、多くの男性は、理不尽というのを経験しています。

先輩や上司の理不尽や偉そうな同級生からの理不尽です。

俺に嫌われたら損するだろ?だから自分を犠牲にして問題を解決しろ。というイジメみたいなものです。

俺は強いから弱いお前をコントロールするのは当たり前だよな。っていう強迫ですね。

女性の私の感情にフォーカスを向けてよ。が、男性視点では、私のことが好きなら解決できない問題も自分を犠牲にして解決しろ。っていう感じで、理不尽にコントロールされているように思えてしまうんです。

彼女が自分の強さを盾に理不尽を要求してコントロールしてくる上司や先輩に見えてしまうんです。

このズレによるトラブルの実例

解決できなくても感情にフォーカスを向けて欲しい。と思っている女性が例えば、

仕事が忙しすぎてしんどい。

と伝えて、

男性は自分では解決できないので、テキトーに返すわけです。早く繁忙期過ぎるといいね。みたいな。

感情に全くフォーカスを向けてくれないことを女性側は、舐められている。と誤認して、舐められたくないので怒ってしまいます。最近、私に興味ないよね。みたいに。

怒られた男性は、理不尽を強要されたと誤認し、これ以上媚びる(隙を見せる)のは得策ではないと思い、冷たくドライに対応します。そう思うならそうなんじゃない?みたいに。

デート中に渋滞でイライラしている男性は、解決したいけど解決策がないからイライラしています。

これ、同行者が男性だったら、根本の問題にフォーカスを向けるので、ほっとくか、運転を変わるか、同じように渋滞に文句言うか、渋滞を回避する方法があるか調べる。くらいだと思います。

女性は、イライラにフォーカスを向けます。

ある人は私のことが大切じゃないからイライラを見せるんだ。と思って自信を失うかもしれません。なんとか頑張って日常会話を振るとか、謝るとかするかもしれません。

ある人はせっかくのデートなのにイライラするとかムカつく。と思って怒りが湧いてくるかもしれません。渋滞ではなく彼にイライラして彼に文句を言うかもしれません。

謝る場合もイライラをぶつける場合も、男性は、渋滞だけで解決できない問題だからイライラしているのに、他の問題、しかもすぐに解決できない問題が発生したことで余計にイライラしてしまいます。こうなるとパニックです。

女性は舐められていると感じ、男性はコントロールされていると感じてしまうのです。

女性は感情にフォーカスを向けてもらいたくて辛い気持ちを共有しますが、解決にフォーカスを向ける男性からすると理不尽に無理難題を押し付けられていると感じコントロールしようとしないで。と思い、隙を見せないように雑に対応してしまいます。雑に対応された女性は舐められていると感じ、舐めないで欲しいとアピールします。この繰り返しのループから抜け出せず、どんどん関係が悪くなってしまうのです。

女性は彼では根本的な原因を解決できないことを認識した上で、感情の共有をすると良いですし、

男性は、女性が決して解決を望んでいるわけではない。感情にフォーカスを向けることを望んでいる。ということを認識すべきです。

また、女性は彼に対して無理難題を押し付けると雑に扱われるようになることを理解し、

男性は彼女の感情をないがしろにすると怒らせたり悲しませたりすることを理解すると良いでしょう。

問題を自分で解決できない男とずっとネガティブな感情を消化できない女

男性は解決にフォーカスを向ける。と言いましたが、解決方法が分からないとフリーズして自分の殻に閉じこもってしまいます。例えば喧嘩をしたらフリーズ、発生した問題に対して話し合いができない、険悪になったら連絡が取れなくなる。こういったことをしてしまいます。

解決が相手任せな男性も厄介です。なんでも許して動いてくれる母親に対してするように安易な解決方法しか知らない男性は、「知らない」「わかんない」「めんどくさい」「やらなくていいでしょ」「いつかね」「自分で考えて」というように他人に責任を押し付けて解決しようとします。

こういった男性には問題の解決は期待しにくいです。感情にフォーカスを向けてもらえていると感じ安心することはもっと難しいです。なので問題の解決についてこちらが歩み寄りながら少しずつこうしたら解決できるんだよ。と教えてあげたり、割り切るしかないんだろうと思います。

女性は感情にフォーカスを向ける。向けて欲しいと望む。と言いましたが、例えば、「仕事がキツくてしんどい。辛い。」というような感情を相手にぶつけて、相手が「大丈夫?」と歩み寄ってくれると、より具体的にネガティブな感情の共有をしたくなります。「人間関係が辛い。この人が辛い。」というように。男性は問題が深刻に見えてくるので、「転職したら?」というように具体的な解決策を提示します。女性はそういうことではないと違和感を感じ、自分がどんなに辛いのかをより説明したくなります。すると男性としては、解決のために歩み寄ると、余計に問題が大きくなっているように感じ、またこの場合だと自分が愚痴を聞けば聞くほど転職をしなくなるように見えてきてしまい、歩み寄ると解決が遠ざかる。と感じるようになり、この問題に対しては二度と踏み込まず転職しなよbotと化してしまいます。

こういった状態の女性は問題を解決したいわけではなく、ただ感情を和らげて欲しいだけなんですよね。例えば仕事がキツすぎて、でも辞められないから、現実逃避したくて睡眠やゲームやお酒に逃げることってありますよね。あの感じなんです。あくまで心を軽くしたいだけなんです。愚痴を聞くということは精神的にかなりの負荷がかかりますが、カラオケとかスポーツとかストレス発散の方法を提案して一緒にやるといいと思います。

いい男=解決能力の高い男性、いい女=ポジティブな女性

巷で言うクズ男とかダメ男というのは、解決能力が低い男性だと言えます。女性が抱える問題に対して上手に解決ができる男性であれば、多少のズレがあっても女性は感情に一定のフォーカスを向けてもらえていると思えて安心しますし、舐められている。と感じにくいです。

いい男というのは女性が抱える様々な問題に対してスマートに解決の為のアプローチができる解決能力の高い男性だと言えます。

ただ、恋愛経験が少ない男性や女性のことがよく分からない男性は、解決したくても解決方法がわからないからできない。という場合があります。こういう時はこうしてくれたらいいんだよ。というように自分の取扱説明書を渡してあげるといいです。

逆に、巷でいうメンヘラ女というのは、男性に対して禅問答のような解決が難しい感情の問題をぶつける女性のことを指します。男性は解決できず、女性は舐められていると思いより難しい問題を相手にぶつけるようになってしまいます。男性は性格の悪い先輩のように自分に理不尽をぶつけてきている。と感じてしまいます。

いい女性というのは男性に自分が抱えている解決が難しい感情にフォーカスを向けてもらうことが少ないポジティブ(割り切りが上手)な女性だと言えます。

ただ、平時ではメンタルのコントロールができていても、様々なトラブルが一気に集中してしまった時など、難しい感情の問題を抱えている時は、パートナーの男性は余裕のある範囲でしっかり女性の感情のケアに努めましょう。男性に比べて女性の方が精神が不安定になりやすいのは事実なので、それくらい一人で乗り越えろ。と冷たく対応するのは辞めましょう。

男性の個性=解決

男性の個性というのは、問題に対しての解決の仕方に全てが凝縮されていると言えると僕は考えています。

自分の好きな人や彼氏がどんな人なのか。これは、

1、何を問題にするのか、また何が問題だと思うのか。というような問題の捉え方

2、その問題に対する解決策

を考えれば自ずと理解できます。

例えば、女性が会えなくて寂しくなってそれを男性に伝えた時に、ああ嬉しいな。と問題にしないサイコっぽい人もいるでしょうし、限られたリソースの中でどうやって相手の寂しさを解消したらいいんだろう。と問題に対して素直に悩む人もいるでしょうし、めんどくさいな。と自分に降りかかった面倒ごととして問題を捉える人もいます。

問題を解決する為に正面から悩む人は不器用で真面目だからきっとリソースに対する理解や方法論に対するサポートが必要だし、斜め上から解決策を導き出す人はずる賢いけど優秀だからある程度は任せてしまっていいけど信頼関係がなかなか深まらないので甘えすぎは良くないし、とにかく他責思考でパワーで解決しようとする人は脳筋モラ男だからある種の諦めが必要だろうし。

こんな風に相手のことを捉えると、相手の個性が良く理解できると思います。基本的には解決能力が非常に高くまた解決すること自体を楽しめる方とお付き合いできていると幸福度は高いと思います。

女性の個性=感情

女性の個性というのは、自分のどんな感情にフォーカスを向けてほしくて、相手のどんな感情にフォーカスを向けるのか。ここに凝縮されていると思います。

自分の好きな人や彼女がどんな人なのか。これは、

1、どんな感情にフォーカスを向けて欲しいと思うのか。また相手のどんな感情にフォーカスを向けるのか。

2、またその自分の感情をどうして欲しいのか。ないしは相手の感情をどうしたいのか。

を考えれば自ずと理解できます。

例えば、会えなくて寂しい。と女性が思った時に、男性に何を求めるか。にその人の個性が出ます。会えないのは仕方がないけど寂しい気持ちをただ理解してくれるだけでいい。という人もいますし、なかなか会えない代わりにラインや電話を増やして欲しいという方もいますし、少し無理してでも会って欲しい。という方もいます。リソースが限られている中で相手が完全に満足できるような対応ができないかもしれませんが、たまにでもいいのでしてあげましょう。完全に解決できないと気持ちが悪いかもしれませんし、少し対応することで余計に相手が期待してしまうと思って対応することを恐れてしまうかもしれませんが、期待されなくなったら関係は終わりです。期待されているうちが華ですから、できる限り歩み寄ってください。

また、こちらのどんな感情にフォーカスを向けてくるか。そしてその感情をどのように捉えどういったアプローチをするか。にその女性の性格や恋愛観がめちゃくちゃ出ます。こちらのどんな感情をどういった形で肯定し、どんな感情に興味を示さず、どんな感情をどういった形で否定するのか。を考えてみると相手のことが良く分かると思います。肯定が多ければその恋は幸せだと言えるでしょうし、否定が多ければその恋は不幸だと言えると思います。

まとめ

今回は、感情にフォーカスする女性と解決にフォーカスする男性について深掘りして話しました。小さなズレの積み重ねが大きなズレになってしまうのを避けるためにも頭に入れておくと良いと思います。後になって、あああそこはズレてたな。自分が歩み寄れたらよかった。と気付けるだけでも随分違うはずです。

彼氏や好きな男性との関係が上手くいかない時は、相手の感情に問題があると疑いがちですが、実際は解決できない問題を抱えているので、何か解決できない問題が向こうにあるんじゃないか。自分が歩み寄ったりリフレーミング(新たな考え方や枠組みを提案する)できれば上手くいくんじゃないか。というように問題の解決にフォーカスを向けるといいですし

彼女や好きな女性との関係が上手くいかない時は、解決方法に問題があると疑いがちですが、実際は相手の感情に問題があるので、どうやったら相手の感情に働きかけることができるのか。ということを軸に考えるといいと思います。だいたい距離感や熱量や相手が否定するこちらの感情をこちらが軽視していることに問題がるので、相手の感情にフォーカスを向けるといいです。

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この記事を書いた人

usao

usao

今まで600組以上を復縁に導いた恋愛相談の人。Twitterでも復縁についての情報発信していますのでよかったらどうぞ。