第1回、余裕で圧勝できれば恋愛で苦しむことは二度とない。

第0回、これでもう悩まない。苦しまない。復縁の基本のき に続いて今回は、「余裕で圧勝できれば恋愛で苦しむことは二度とない」というテーマで話をしたいと思います。

恋愛が上手くいくか。というのはこちらに余裕があるかどうか。といっても過言ではありません。

今回は、余裕があると恋愛がうまくいく理由や、余裕のある状態がどんな状態なのか、また余裕のある状態に近くにはどうしたらいいのか。を解説します。

余裕があると恋愛がうまくいく理由

まずは、余裕があると恋愛がうまくいく理由、余裕を失いがちな方は恋愛がうまくいきにくい理由を解説します。

好き=過大評価

好きってあくまで動物的な感覚です。相手のことを理屈を超えて「過大評価」することを好きと言います。

コロナ以前の話になりますが、

清潔感があり素敵なコンビニ店員の男性と、お釣りの受け渡しの際に手が触れてしまっても、他の男性店員と手が触れたのに比べて、そこまで気にならない。という経験、みなさんしたことがあるかもしれません。

本来、誰の手も菌だらけで電子顕微鏡で見たらしんどいのですが、綺麗そうだし大丈夫かな。って理屈を超えて「過大評価」してしまうんですね。

同じように、この人だったら付き合っても大丈夫かな。幸せになれるかな。と理屈を超えて「過大評価」するのが、付き合いたいくらい好き。ということです。

だから、好みの異性は?と聞いて、こういう異性が好みです。と答えた場合、こういう異性に対しては今までの経験上「過大評価」してきたよ。という意味になります。(本人も自覚していない「過大評価」のポイントがある場合が多いのであくまで本人が自覚している中ではそう。という話です。)

相手に好かれるにはどうしたらいいか。という問いかけに対しての答えは難しいですが

相手に過大評価してもらうには。という問いかけに対しての答えはそれに比べるともっと導き出しやすいです。

(余談になりますが、なかなか相手を好きにならない。はなかなか相手を過大評価しない。ということです。)

最も過大評価されやすい状態に自分をもっていく。

ということが、恋愛をする上で一番大事なことです。

もちろん見た目であったりスペックであったり異性に与えられるものであったり、こういった条件的なものを揃えることも大事ですが、そこに拘りすぎる故に見落としがちで、実際は恋愛をする上で最も重要なのが今回のテーマである「余裕」です。

人は自分より明らかに余裕がない人を過小評価してしまう。逆に自分より余裕のある人を過大評価してしまう。

例えば授業で2人ペアを作ってみんなの前で何か発表しなきゃならない時に、ペアの方が緊張していたり、動揺していたり、焦っていると、自分も同じような感情は持っていたのに、自分は嘘みたいに冷静になってしまった経験ってありませんか。

また、自分も悲しかったり怒ってたりするけど、友達の方が自分よりも悲しんでいたり怒っていたりすると、自分は冷静になって相手をなだめる側に回ってしまったなんて経験はありませんか。

クラス替えで初めて喋った子が自分に対してひどく緊張しているように感じると、こちらも少し緊張してたはずなのにリラックスして会話できた。なんて経験はありませんか。

人は自分よりも余裕のない人の前では、気持ちが大きくなって相手が小さく見えるんですよね。

逆に、自分よりも余裕があるように見える人の前では、気持ちが小さくなって相手が大きく見えるんですよね。

ほら、バイト初日とかってバイト仲間が自分より大きく立派に見えませんか。逆にバイト初日の子に対しては気持ちが大きくなって自分が立派に感じて相手が小さく見えませんか。

こんな風に人って自分より余裕がないように見える他人を過小評価し、自分よりも余裕があるように見える人間を過大評価します。

元々そんなに舐められてないのに舐められるようになったな。と感じる場合は、恐らくこちらに余裕がないのが伝わって過小評価されるようになってしまった。ということだと推測ができます。

逆に、自分に対してビビっちゃってるな。関われば関わるほど相手がどんどん余裕を失っていくな。と感じる場合は、こちらに余裕がありすぎて過大評価されすぎてしまっている。という感じだと思います。この場合は、相手に対して褒めたり感謝したり自分も実は余裕ないよ。とCOしたり、自分から誘ったりとグッと踏み込めば解決するので問題ではありません。これは相手のことが好きなら問題なく出来ますよね。

いきなり冷める。というのは、この過小評価が原因であることが多いです。

余裕がないと素直になれない。余裕がないと相手を傷つける。

素直な気持ちを表現する。というのはとても大変です。

片思いしている男性に唐突に「俺のことどう思ってる?」

と聞かれて、素直に好きって気持ちを表現するのは怖すぎます。

「好き。」って伝えて、「そうか。俺は好きじゃない。ごめん。」って言われてしまったらショックすぎて立ち直れないので、相手の気持ちをある程度は確認しないと素直な気持ちを表現することが出来ない方は多いと思います。

素直な気持ちの表現というのは、丸裸になる。ということです。相手の前で丸裸になれるということは、傷つくことを許容する、ないしは自分は相手にとって魅力的である。という自己イメージを強く持っている。ということです。

これは、自分にかなり余裕がないと出来ません。余裕がなく傷つくのを過度に恐れている人は素直な気持ちの表現は殆どできないと思います。

意中の相手から踏み込まれた時は、何かしらリアクションをしなくてはいけません。ないしは相手から全く踏み込まれない場合、自分から踏み込んで自分の素直な気持ちを表現できる状態に近づけていく必要があります。

傷つくのを過度に恐れていたりすると、「俺のことどう思ってる?」という質問をされた時に、「うーん、一緒に居て楽しいしいい人だと思うよ。」くらいが限界だと思います。でもこれって告白を断る時の定型文ですよね。相手がこちらのことが好きで告白しようと思っていたら、この回答にショックを受けて告白ができなくなってしまうかもしれません。

つまり、こちらに余裕がなく、素直になれないと、意図せず相手を傷つけてしまうかもしれません。

また、相手から踏み込んでもらえない、でも自分から踏み込めない。というような心理状態で、でも関係を進展させたい。と思うと、「私のこと好きじゃないでしょ?これ以上会っても時間の無駄じゃない?」というような感じで相手を敢えて突き放したりして相手から踏み込んでもらえるか試そうとしてしまうこともあるあるだと思います。これも相手を傷つけてしまうわけです。こんな風に余裕がないと試し行為をしたくなってしまうわけです。

冒頭にお伝えしたように、好き=過大評価です。

相手に対して素直になれない。=私に期待しないで。というメッセージを相手に送ることになってしまいます。

つまり、好きにならないで。私のことを過大評価しないで。と伝えているのと同じなんですね。

その結果、相手は私に対して過大評価が出来なくなってしまって、好きかどうかわからない。という状態に近づけていってしまいます。

具体的な例で説明します。

「好きだけど付き合える自信がない。」

こんな風に好きな男性に言われてしまったとしましょう。復縁や喧嘩の仲直りの最中であるあるネタです。あなたならどう返しますか?

余裕があれば、「どうして自信がないの?」と聞き返すと思います。好きだけど嫌い。濃厚なのにスッキリ。みたいな、撞着語法、矛盾、両価的なグレーな表現をする場合って言ってる本人も全然余裕がなく考えがまとまっていないので、聞き返しても「分からない。」みたいなハッキリしない返答があると思います。余裕があれば、「分からない。」に対しても自分の気持ちを素直に表現できると思います。「そっか。私はうまくいくって思うけどな。」「私も100%うまくいくかって言われたら自信ないけど、前よりは絶対にうまくいくって思ってるけどな。」って。

これって、あなたは自信ないかもだけど、私はあなたよりは自信があるから、私に期待したらいいじゃん。というメッセージになっていますよね。

対して余裕がない場合はどうでしょうか。特にこの会話をする前に、好きとか可愛いとか期待させるような事をたくさん言われて、手を繋ぐとかキスとかして、やっと付き合えるんじゃ。やっと仲直りできるんじゃ。って期待がめちゃくちゃ高まっていたら、余裕を失ってしまうことが非常に多いと思います。

余裕なさすぎて自分の事しか考えられないと、こう言うと思います。「じゃあなんで好きとか可愛いとか言ったりキスとかしてきたの?付き合う気もないのにそんな事するの最低なんだけど。」って。

これは、期待させないで。というメッセージになっていますよね。また、あなたがグレーでいる限りは私は何も頑張れないよ。グレーでいる限りは私に期待しないで。というメッセージになっています。

こんな風に自分に余裕がないと、「私を過大評価しないで」つまり、「私を好きにならないで」という表現を意図せずしてしまう事になります。

ここで相手のグレー表現に対して文句を言っちゃダメなの?という疑問を持つ方がいらっしゃると思います。余裕があれば、付き合うまでは相手がするグレー表現を受け入れたり間に受けて期待しないので、文句は出ないはずです。だから余裕が大事だよ。という話になるのですが、決して文句を言っちゃダメ。という話ではありません。文句を言うだけだと期待しないで。好きにならないで。という表現になっちゃうよ。という話。
「文句を言う+でも期待した自分も悪かった+彼の自信がないに対して自分に期待してほしい事」まで伝えればいいんだと思います。
文句を言うだけだと途中までグレー表現を自分も受け入れていた以上フェアじゃないし、自信がないから付き合えない。から相手が誠実かどうか。というような論点がズレてしまうので、文句を言いつつも話を元に戻す必要があります。相手に対して文句を言う話は後半でまたします。

話を戻します。

いくら自分に余裕があっても、気になっている人に唐突に「俺のことどう思ってる?」と聞かれて、「好き。」と答えるのは至難の技です。というか即答する必要は全くないので、それでも全然いいです。

余裕があれば、どう答えたらいいんだろう。の前に、なんでこんな事を聞いてきたんだろ。この人余裕ないのかな。と感じ、「え?なんで?」と聞き返すはずです。こういう事を聞いてくる男性は相手に期待しすぎるし余裕がないから「いや、別に。」と返してくると思いますが、(んー、私が好きって確信が欲しいのかな。自分がどうするか。はその後に考えたい人っぽいな。)と考察して、帰る前に素直に好きって言おうか、それとも好きってハッキリは言わないにせよ、「もっと私のこと知って欲しいし、もっとあなたのことが知りたいと思ってます。あなたも同じだったら嬉しいです。これからも仲良くしてくれますか?」くらいは伝えちゃおうかな。もしくは帰り際に思い切ってハグしちゃおうかな。こんな風に考えることができると思います。

(ちなみに、衝動的に強がってしまっても、素直にあの時は強がってこう言ったけど、本当はこう思ってる。と後で伝えたらいいんです。)

素直さは、私に期待していいんだよ。というメッセージです。

素直に自己表現できる余裕が、自分に対する過大評価に繋がり、好きに繋がります。

素直さの表現というのは、その人の魅力そのものであり、素直な気持ちをどう表現するかにその人の個性が詰まっているといっても過言ではないと思います。常に素直な人もいれば、たまーに素直になる人もいると思います。素直な気持ちをストレートに表現する人もいれば、抽象的に表現する人もいると思います。万人受けするのは恐らく前者ですが、後者に魅力を感じる人も沢山います。大事なのは自分の素直な気持ちとは真逆の表現はできる限りしない事です。もししてしまったら後でフォローする事。自分の素直な気持ちが良く分からない時、素直な気持ちを表現するのが怖い時は、自分の魅力を伝えられない時だと思った方がいいです。だからそんな時は対象とは距離を置く事。近づきすぎない事が重要です。

余裕ってなに?

では、ここで言う余裕とは何か。余裕がある状態とは何でしょうか。

簡単に言えば「気持ちに余裕がある状態」です。

自分の気持ちに余裕があると、自分の都合や気持ちより相手の都合や気持ちを優先できます。つまり相手を思いやる事ができます。余裕がなければ相手を思いやることは難しいです。

余裕がある状態だと、相手と自分の間に問題が発生した時のアプローチが自分軸ではなく相手軸になります。

余裕があれば、2人の間に問題が発生→相手の気持ちを考える→相手の気持ちを考えた上で、自分が目の前にある問題を解決するためにできることをする。

余裕がなければ、2人の間に問題が発生→自分の気持ちを考える→自分の気持ちを考えた上で、自分がしてほしいことを相手に押し付ける。

になります。いくつか例をご紹介します。

例えば、2人のペアで発表をする。ペアが発表直前にひどく緊張しだしてテンパっている。

こういった時に

なんで緊張してるの?あなたは緊張しやすいから緊張しないように沢山練習しとこう。って言ったじゃん。と思い、ムカつくからペアのことを無視する。なんならその子とペアを組ませた先生を恨む。

この対応ってどうでしょうか。余裕ありますか。ないですよね。思考も言動も全部自分軸。相手軸で相手を理解しようとしていませんし、相手軸で自分の言動をコントロールする気は1ミリもありません。

あちゃー、やっぱ緊張しちゃったか。ペアが話すところも一応頭に入れてはきたけど、直前にできることはないから安心させるしかないな。と思い、緊張するよね。緊張でミスっても大丈夫だよ。みんな大して聞いてないし。もし話すことが飛んじゃったら私がアドリブで話すから大丈夫だよ。台本見ちゃってもいいと思うし。開き直ってやろ。と伝える。で、直前じゃなくて昨日この話しとけばよかったな。とちょっと後悔する。

この対応はどうでしょうか。余裕ありますよね。思考も言動も全部相手軸。

例えば、マッチングアプリで3回会って求められてハグや手を繋いだ男性に「私のことどう思ってます?」と伝えた時に、「いい子だな。好きだな。って思うけど、まだ付き合いたい。まではきてないかも。ごめん。」

と言われた時に、

は?ハグとかしてきたくせになんなの?舐めてるの?と感じ、「じゃあ何回会えばいいんですか?私、先が見えないならこれ以上会いたくないです。」と伝えたのに、向こうからの連絡や誘いがなくなると、こちらから誘ってしまう。はめちゃくちゃ余裕ないですよね。これで相手を切り捨てちゃうなら全然いいんだけど。全部自分の都合だし、試し行為をした事に気付いてないし、自分の素直な気持ちに全然気付けていないしで。

あー、そうなんだ。こういうタイプの人だったんだ。でも好きって言ってくれてるし、まあいっか。と思って、気持ち教えてくれてありがと。と伝えて今までと同じスタンスで関わり続ける。は余裕がありますね。(余裕があるピュアタイプ)

あー。この人こういう恋愛観だったのか。とショックを受けつつも、会ってる時の感じはいいから切るほどでもないな。と感じ、「こちらこそごめんなさい。焦りすぎちゃいました。言いにくいこと言わせちゃいましたよね。でも、あなたのこと知れて良かったです。きっと慎重で距離感を大事にする人なんですよね。」と伝えて、次からは手も繋がないしハグもしないし、もう絶対こっちからは誘わんぞ。他の人も探そう。と心の中で誓う。も余裕がありますね。(余裕がある上品タイプ)

あー、この人こういう恋愛観だったのか。とショックを受けつつも、「えっ。好きって思ってくれてるんですか?それ聞けて良かった。私も好き。簡単に付き合おうって思う人って信用できないし、私も一緒だからなんか嬉しかった。」って言ってハグとか手を繋ぐをしつつ、もう次からは受け身でいこ。このあとこの人から付き合おうって言われても信用できないから、「嬉しい。私も好き。でも私もあなたと一緒で付き合いたい。って思うまで時間がかかる。でも付き合ってからはすごく尽くしちゃう。」って言って2〜3ヶ月くらい泳がそ。あと、他の男も探そ。って思う。も余裕がありますね。(余裕があるあざといタイプ)

この2つの例で、なんとなく余裕がある状態の思考が理解できたでしょうか。

余裕がある状態というのは、相手の性格や状態や考えを理解し最大限尊重しながら、相手に過度に期待しないことで自分の尊厳を守る。ができる状態です。

この状態に近づくことができれば恋愛はうまくいくと言えますし、この状態から遠ざかれば遠ざかるほど恋愛はうまくいきません。

具体的にどうやったらその状態に近づけるかは後ほど解説します。

次は余裕があると恋愛がうまくいく理由についてより深く説明していきます。

余裕があれば距離感を間違えない。

他人とコミュニケーションを取る際に最も大事なことは、この距離感にあります。話し方とか話の面白さより明らかに上位です。

意識していない方が多いかもしれませんが、自分が相手のことをどう捉えているか。は、この距離感で表現しています。

距離感というのは、親しみ(好意)と畏れ(敬意)のバランスで表現されるものです。このバランスを上手に取れる人ほど恋愛は上手で、下手な人ほど恋愛は下手と言えます。

親しみ(好意)の表現

仲良くしたい。話したい。自分のことを知ってほしい。相手のことを知りたい。LINE交換したい。日常会話がしたい。電話したい。もっと話したい。自分の日常に溶け込んでほしい。相手の日常に溶け込みたい。会いたい。遊びたい。ここ行きたい。これしたい。自分の辛いことを助けてほしい。相手の辛いことを助けてあげたい。付き合いたい。キスしたい。ハグしたい。手を繋ぎたい。おいでって言ってほしい。などなど。

※この記事内で、踏み込む。近さの表現。と記載しているのは、この親しみの表現と同じ意味だと考えてください。

畏れ(敬意)の表現

相手に求めること(親しみの表現)に対して、相手の立場や価値観を尊重して無理に求めないこと。したくないことはしなくて大丈夫。無理してまでしなくて大丈夫。検討してくれただけでも嬉しい。というような表現。

余裕がないと、畏れの表現しかできず、親しみの表現ができない。か、親しみの表現しかできず、畏れの表現ができない。

というようにどちらかに偏ってしまいます。

そもそも、相手に対する距離感や捉え方を、この両方を使って表現するものだと理解していない場合もあると思います。

例えば、距離感が近いな。とあなたが思う場合って

ご飯行きたい。と相手に言われただけじゃなく、うーん。って私が反応した時の相手の対応で判断してるはずです。

困らせてごめんね。もう誘ったりしないから大丈夫だよ。と言われたら、ああ、そこまで嫌がってないです。って距離感が遠いと思うでしょうし、

えー。ご飯くらいいいじゃん。と言われたら、うわー。うっざ。と距離感が近いと思うはずです。

こんな風に、親しみの表現と畏れの表現の両方で自分の相手に対する距離感(捉え方)を表現しています。

距離感が近くなって仲良くなるとき、なれないとき、と言うのは、

能動的なコミュニケーションの場合、

相手に親しみの表現をして、相手の自分に対する今の私に対する距離感や価値観を確認して、相手に対する畏れを表現する。

相手が自分が抱いている相手に対する畏れを確認して安心すれば親しみの表現を許容できるようになって距離感が少し縮まるし、畏れを確認できず不安になればより許容できなくなって距離感は遠くなる。

受動的なコミュニケーションの場合、

相手から親しみの表現をされて、自分の今の相手に対する心地よい距離感や価値観を表現して、相手の自分に対する畏れを確認する。

自分に対する畏れを感じて安心できれば、もう少しなら近づいてきていいと思えて親しみの表現が今よりは出来るようになるし、不安になれば近づいてきてほしくない。とより思うようになる。

こんな感じだったりします。

余裕があれば、この親しみと畏れの表現(距離感の表現)が上手にできて仲良くなることができますし、仲良くなくなってしまう。ということがなくなります。

余裕がないと、他人との心地よい距離感が狭くなりがちです。狭いので過剰に畏れを表現してもらえないと安心できない。過剰に親しみの表現をしてもらえないと安心できない。という状態に陥りやすく、距離感がすごく遠い人かすごく近い人、もしくはその両方を持っている人(モラ男系やクズ男系)というような極端な人としか恋愛ができない。この状態に陥りやすく、距離感がすごく遠くても許せる男(スペックがすごくいい)、距離感がすごく近くても許せる男(見た目がすごくいい)、というのはある意味貴重なので代わりが見つかりにくいので、依存しやすい。というような面もあります。

近すぎると汚く見える。近いと愛らしく見える。遠いと美しく見える。

人間というのは結局は動物です。理屈を超えた動物的な反応というのが沢山あります。

近すぎると汚く見える。

例えば自分の心地よい距離感よりも近くにきた人のことを不快に思います。汚く見えてしまうんですね。これは物理的な距離(ベタベタ触るとか)精神的な距離(性的な話をするとか)、両方に言えます。

心地よい距離感というのは、当人の性格や気分、2人の関係性によって変わるので、一概に言えませんが、

どんなに好きな相手だったとしても自分が許容できる距離より近づいてきてしまうと、汚く見えてしまうのです。

例えば、どんなに好きな相手でも、アブノーマルな性的な欲求をぶつけられると汚く感じるとか、オープンすぎる交友関係をカミングアウトされると汚く感じるとか、誕生日にラブソングを作られると汚く感じるとか、腕に私の名前の漢字のタトゥーをいれられると汚く感じるとか、ネガティブすぎる気持ちを何度もぶつけられると汚く感じるとか、実際はあるわけです。

自分に余裕がないと視野が狭まって相手の心地よいと感じる距離感を超えて近づきすぎてしまう事がありますし、一旦踏み込んだ距離感からなかなか離れる事が出来なくなってしまいます。(相手が不快感を示したら、あ、ごめん。と言って離れたらいいのですが、何がダメだった?どうしたら良かった?ちゃんと言ってくれないと分からない。というようにその距離感に止まってしまうのはあるあるですよね。険悪なのが嫌で帰りたくない。ともっと踏み込んでしまうのもあるあるです。)

仲良くなるためには近づく事、踏み込む事は大事ですが、相手にとってその距離感が心地よいかどうか分からないうちは、相手の距離感を確認する意図でジャブ程度(踏み込みっぱなしにしない)にするべきです。あとで、さっきの大丈夫だった?って聞くのもアリ。こちらが距離感を意識している事が伝わるので安心されやすくなり本音を話してくれやすくなります。

近づきすぎると過大評価ではなく過小評価されてしまいます。相手は過大評価出来なくなってしまい、冷めてしまうのです。付き合うまではいいけど付き合ってから早めに冷められてしまう。という方は、付き合ってから距離感を間違えて近づきすぎてしまっているのかもしれません。畏れ(敬意)の表現が足りないのかもです。

近いと愛らしく見える。

本人が許容できるギリギリの距離の近さだと、相手のことを愛らしく感じて親しみを覚えるようになります。

ただ、このギリギリ許容できる近さ。というのが非常に厄介で、日によって状況によって気分によって変動するんですよね。

顔をペロペロしてくるワン(犬)ちゃんもギリギリ許せる範囲内であれば、愛らしく思えるし親しみを感じるし、

許せない範囲(初デートのために2時間かけて化粧した後とか、余裕がない時とか、ペロペロが長すぎる場合とか)でペロペロしてきたら腹が立って嫌になる。

こういった経験とかありませんか。こういった想像ってできませんか。

ギリギリ許せる近さは、相手が最も愛らしく見え、「何か愛情表現をしてあげたいな。」と思わせられる距離感です。

余裕があれば、ギリギリ許容される距離まで近づくことができ、近づきすぎて相手が不快にならないようにケアできます。

彼の機嫌がいい時はここまで。彼が仕事の後に疲れている時はここまで。不安や不満を伝える場合はここまで。相手を褒めるならここまで。というような感じで、状況や状態に応じて距離感を調整できます。もし距離感を間違えたとしても、相手に対する畏れ(敬意)を表現してすぐにフォローできます。

恋愛がとても上手な人は、このギリギリ許容される距離の見極めが非常にうまいです。特にあざとい系女子の完成系というのは、ここの見極めに特化したような女性だと思います。相手をよく観察し、自分の親しみの表現が喜ばれているのかそうでもないか。を常に確認しているはずです。

「えー、今日会いたかったなー。」

「仕事だからさぁ」

「ごめんごめん笑 ちゃんと理解してるよっ。社畜かっこいいぞ。頑張れっ。」

「やめろ笑」

こんな感じ。

近さの表現というのは、端的に言うと性的な表現です。キス、ハグ、寂しいなど。自分は性的に優れている。という自己イメージを持っていればいるほどこの表現は上手に出来るようになります。

遠いと愛おしく見える。

ギリギリ許せる近さがあれば、ギリギリ許せる遠さ。もあります。

このギリギリ許せる遠さ、というのが、その相手を最も愛おしく感じることができる距離です。

彼氏が女の子がいる飲み会に行くのは嫌だけど、事前にちゃんと報告してくれるし、頻繁じゃないし、仕事上行かなきゃならないから仕方がない。みたいな感じが多くの女性にとって許せるギリギリの遠さでしょうか。

ギリギリ許せる遠さは、相手が最も愛おしく感じ、「何か愛情表現をしてほしい」と思わせられる距離感です。

余裕があれば、ギリギリ許容される距離まで遠ざかることができ、遠ざかりすぎて相手が不快にならないようにケアできます。

例えば彼氏が嫉妬するから遠慮して友達と遊ぶのは控える。とか会社の飲み会に行くのは控える。趣味を控える。彼氏を優先しすぎる。こんな風に彼氏の要望に答えすぎたり、自分で勝手に行動に制約を設けすぎると、愛おしいと思わせることがなかなかできなくなってしまいます。

駆け引きとしてわざわざ遠ざかる必要はありませんが、相手を最優先しないと安心できない。他の予定を入れなくなってしまう。というような過剰な依存状態を避け、彼氏や好きな人ができる前後で生活を大きく変えないようにすべきでしょう。

愛され系女子の完成系というのは、この遠さの見極めや演出が非常に上手な方なんだろうと思います。

「明日会社の飲み会なんだけど行ってもいい?」

「別にいいけど。」

「ちょっと嫌な感じ?」

「別にそんなことないよ。」

「終電より前に帰るし、男の子には指一本触れさせないっ!ありがとっ!」

「それは当たり前だろ。」

こんな感じ。

遠さの表現というのは端的に言うと、理性的で楽観的な表現です。嫉妬は愛情の裏返しだから嫉妬されてるうちは大丈夫だよな。みたいな。理性的で楽観的であればあるほど遠さの表現が上手に出来ます。自分は人間として正しい行いをしている。と思えるような自己イメージを持っていれば持っているほど遠さの表現が上手に出来るようになります。

近さと遠さの幅の広さ=その人の魅力を最大化した状態。

暇な人がマメ

より

忙しい人がマメ

の方が嬉しいし相手のことを魅力的に感じることが出来ますよね。

マメな男性なら忙しい男性が苦手な人でも忙しさを許容しやすくなるし、忙しい男性ならマメな男性が苦手な人でもマメさを許容しやすくなります。

こんな感じで、

近さの表現が上手だと相手は遠さをもっと許容できるようになるし

遠さの表現が上手だと相手は近さをもっと許容できるようになります。

それによって、相手が許容できる近さと遠さの幅は、相手の許容範囲の限界まで広がります。

(許容範囲がめちゃくちゃ狭い人でも、広げることが出来るということです。)

余裕があれば、距離感の幅を最大限に広げることができ、自分の魅力を最大限に引き出すことが出来ます。

近いと愛おしく感じて何かしてあげたくなるし、遠いと愛しく感じて何かして欲しくなるので、この幅を広げれば広げる程、沢山してあげたいし、沢山してほしい。という状態に近づきます。まさに、過大評価がどんどん高まっている。どんどん好きになる。ということです。

(不快なほど近すぎると既にたくさんしてあげている気持ちになるから、何もしてあげたくなくなるし、不快なほど遠すぎると何もしてもらえないように感じて何も求めなくなってしまうので、この許容される距離の見極めがとても大事です。論点が違いますが、異性の魅力やカップルの魅力というのはこの許容できる近さと遠さの幅の広さと言い換えることもできると思います。)

余裕があれば正確に自己認知ができて、正確な自己表現ができる。

先にお伝えした素直さにも通じる話ですが、余裕がないと自分の気持ちが良く分かりません。よく分からないまま自己表現することになってしまうと、相手に自分のことを誤解されてしまいがちです。また、よく分からないので自己表現ができない場合もあります。本当は不満があるのに溜め込んでしまい最終的に爆発してしまう。これもあるあるだと思います。いわゆる白黒人間というやつですね。

余裕があれば、自分がどんな気持ちなのか正確に理解でき、その気持ちをどうやったらうまく表現できるか。の思考もしやすく、また実際に実行しやすくなります。つまり、余裕があればグレーのグラデーションの表現が上手にできます。

人間は相反する気持ちを持って当たり前。

まず、この大前提を理解しましょう。人間は相反する気持ちを持って当たり前です。白黒じゃないと自己表現できない。は余裕がないだけです。様々なシチュエーションで実際はグレー表現を使っているはずです。

例えば、

小さな子供と遊んで帰ろうとしたら号泣されてしまった。この時の気持ちは「可愛い、嬉しい、申し訳ない、どうしよう」が混在しているはずです。

正確な表現としては「えー、可愛い。嬉しい。私も寂しいよ。ごめんね。帰らなくちゃいけないんだ。また遊ぼうね。そうだ、次はこういうことしようか。ねっ。なんで泣くの。お姉ちゃんも悲しいよ。どうしよう。ママのところ行こっか。」とかこんな感じになるはずです。

友達に仕事で予定をドタキャンされてしまった。この時の気持ちは「楽しみにしてからショック、でも仕事だから仕方がない、友達も大変だな、だけどもう少しフォローしてくれてもいいのに、けどめんどくさいと思われたら嫌だな。」こんな感じだと思います。

正確な表現としては、「えー、ショック。でも仕事だから全然大丈夫だよ。罪悪感とか感じなくていいからね。罪悪感とか全然感じなくて大丈夫だから!次会う時とかコンビニでガリガリ君奢ってくれなくても全然大丈夫だからねっ。」

とか

「あららららら。仕事なら仕方がないね!休日出勤で気分最悪だと思うけど負けないで。」と返して、後日相手が機嫌がいい時に軽く文句言おう。

とかこんな感じになるはずです。

自分が白黒人間だと思っている人も、実際は気の許した相手に対しては自分のグレーな気持ちを正確に認知し、正確な表現ができているはずです。白黒になってしまうのは余裕がないからです。

余裕があれば、正確な気持ちを表現できるので、結果がどうなっても自分を認めやすく後悔しにくい。

恋愛の天敵は後悔です。後悔すればするほど相手に依存し、どんどん余裕を失ってしまいます。

余裕がなく白黒思考になってしまうと、上手に自己表現ができず、その結果うまくいかないと後悔してしまいます。

相手の立場や性格を理解し、思いやりの気持ちを持った上で、自分の気持ちを正確に表現する。が出来ていれば、後悔はしにくいです。

例えば、私を優先してほしい。という気持ちと、仕事だし仕方がないという、相反する2つの気持ちを持っているのに、衝動で「仕事を優先しないで。」と片方だけの気持ちを伝えてしまって、相手に誤解されて振られちゃったりすると、後悔してしまい、相手に強烈に依存し、執着する結果になってしまいます。

もちろん正確な気持ちをグレーのグラデーションで伝えたのに、うまくいかなくて後悔することもあると思いますが、後悔の度合いとしては前者と比較にはなりません。

余裕がないと、グレーを白黒に近づける為の思考や行動をしてしまう。

余裕がないと、グレーを白黒に近づける為の思考や行動をしてしまいます。

例えば、

「仕事だから仕方がない。だけど、もう少し優先してほしい。」

という相反する気持ちを持っている時に、

余裕があれば、このグレーな気持ちをどうやったらうまく表現できるかな。と考えることができますが、

余裕がないと、そもそもこのグレーな状態から抜け出したいので、白黒に近づける為の思考や行動に終始してしまいます。

具体的に言うと、

仕事だから仕方がない。→この人に私は必要ないんだ。仕事さえあればいいんだ。→私のこと必要じゃないと思うから別れよう。と伝える。

もう少し優先してほしい。→どうしたら優先してくれるんだろう。私が別れようとしたら優先してくれるようになるんじゃないか。→私のこと必要じゃないと思うから別れよう。と伝える。

とか、

仕事だから仕方がない。→これ以上期待したくないから誘われても断ろう。→連絡が来ても無視しよう。→自分から実質別れている状態に持っていく。

もう少し優先してほしい。→優先しないから私が冷めていくことを伝えよう。誘われても断ろう。→連絡が来ても無視しよう。→自分から実質別れている状態に持っていく。

とかこんな風に思考し、行動をしてしまいます。

本来は、白黒ついた人がやる行動なので、グレーの状態でこれをやると、必ず後悔します。

自分では白黒ハッキリつけられず、相手に白黒ハッキリしてもらおうと望んでいる時点で、相手に強烈に依存していると自覚するべきなんんですよね。

グラデーションで伝えることができる人、グラデーションのまま受け取ることができる人が、恋愛上手

余裕があれば、自分の気持ちをグラデーションで正確に理解し表現することができますし、余裕があれば、相手の気持ちをグラデーションのまま理解し受け取ることができます。

ムカつく。が5%で、仕方がない。が95%なら、キスしながらちょっと文句言うくらいが丁度いいかもしれません。こんな感じで正確にネガティブな気持ちを表現できると、自分も溜め込まなくていいし、相手も5%くらいの文句なら、こういった事について20回に1回くらいケアすればいいのかな。と問題の重要さを理解し、解決方法を考えることができます。ないしは、「じゃあどうしたらいいの?」と聞かれたらこちらが5%の不満だから、たまーにこうしてくれたら解決するよ。と具体的に伝えることができます。

「えーショック。でも仕事だから仕方がないね。」と伝えた時に、「仕方がないと思うなら、ショックとか言わないでくれる?」と返してくる人っていると思います。これは相手に余裕がない証拠です。恋愛下手だと言えます。余裕がない人間に対してムキになって説得してもしょうがないので、「ごめんね。仕事頑張ってね!終わったら連絡してっ。」と伝えてほっとくしかないです。ごめん。と言いつつほっとく。そしてガッカリして別れを考える。もしくは、今回は機嫌が悪い時だったから機嫌がいい時にこの件について説得してみてどうなるかだな。と冷静に考える。というのがこちらにできる上手なグラデーション表現だと思います。

出会った当初や、お付き合い当初は、自分のグラデーションの気持ちの表現や、相手のグラデーションの気持ちの受け取りがとても難しいです。人によって表現の仕方や受け取り方が全然違うからです。観察と慣れでなんとかなる場合もありますし、自分はこんな感じでグラデーションの表現をするよ。という説明や、相手はこんな感じでグラデーションの表現をするんだな。と理解するための質問が必要な場合もあるでしょう。

一瞬激怒して、すぐに機嫌が良くなる。とか、大きな不満を小出しにネチネチ。とか、褒めたり貶したりと忙しい。とか、すごく嫌だったのに寝たら忘れて嫌じゃなくなる。とか、自分の正確な気持ちを言葉で説明してくる。とか、時間差で表現してくる。とか、嫉妬しないとか言うくせにキスマークすごいつけてくる。とか、大丈夫と言いながら顔に出てる。とか、人や関係性によって様々なので、自分の中にある知識だけでグレーの濃淡を捉えようとしないで、実際に起きたことを元にグレーの濃淡を捉えるようにしましょう。自分がどんなタイプなのか自分で把握していると、相手に説明ができるので、一度考えてみるといいでしょう。

このグラデーションの気持ちの表現というのは、近さと遠さの表現、つまり距離感の表現をしているのと同じことです。

白黒でしか表現ができず、グラデーションで表現ができない。ということは、近さの表現(親しみの表現)と遠さの表現(畏れの表現)のどちらかに傾いているはずですし、近すぎる。もしくは、遠すぎる。になってしまっているかもしれません。ご自身の魅力がほとんど表現できていないかもしれません。これは非常にもったいないことです。

余裕を持つにはどうしたらいいのか。

長い前フリでしたが、いよいよここからが本番です。余裕を持つにはどうしたらいいか。について解説します。

今より余裕を持つために簡単にできることから、筋トレのように継続していくことで身につくようなものまで、詳しく説明します。

余裕がない自分にいち早く気づけるようになる。

余裕がない自分にいち早く気づけないと、なんで余裕を失ったのかを理解することができません。その為、どうしたら余裕を持てるようになるのか、自分で理解するのが難しくなります。

また、余裕を失った状態から余裕がある状態に変化した事にも気付きにくいです。例えば泣いたら余裕が出てきた。とか、友達と話したら余裕が出てきた。とか、こういうことを思考したら余裕が出てきた。というような事に気付ければ、余裕を回復するために自分が何をしたらいいのか。を自分で理解し、ある程度はコントロールすることができます。

不安が強い場合は、気付きやすいと思います。ああ、今の私には余裕がないな。って。

気付きにくいのは、イライラしている時です。実は、調子がいい時ほどイライラしやすいです。イライラしやすい時は余裕を失っているのですがそれに気づくのは意外に難しいです。調子が良いから問題視しないんですよね。

普段から自分に、「今日の私は余裕があったか?」「今の私には余裕があるか?」と問いかける癖をつけるといいです。

前半のおさらいですが、自分の都合や気持ちより相手の都合や気持ちを優先できる状態。つまり相手を最大限に思いやる事ができる状態を余裕がある状態と呼びます。

余裕がない時は、余裕を回復する事に努めるべきなので、私から余裕を失わせる対象から距離を置くことが大事です。

嘘でもいいので、お腹痛いから早めに寝る。と伝えて今日は連絡するのを辞めるとか、盆と正月が一緒に来たような忙しさだから、また連絡する。と伝えて数日連絡するのを辞めるとか、暇をしていると考えてしまうなら、何か他に没頭できるもの(歩くとか走るとか筋トレするとかカラオケ行くとかドライブするとか人と会うとか本を読むとかゲームをするとかYouTubeみるとか寝るとか)を探してそれをする。がオススメです。

そして、少しでも余裕が回復したことを実感したらそんな自分をちゃんと評価しましょう。少しの変化に気付き、評価できるようになると、余裕がない自分に気付き対象から距離を置く。が習慣化し、余裕を自ら失わせていく。とうことが激減します。

自分の気持ちをできる限り正確に理解する。

自分の気持ちがよく分からないと、どんどん余裕を失ってしまいます。

ここで言う自分の気持ちというのは、目の前の問題や課題に対する、期待(希望)と不安(絶望)についてです。

期待と不安というのは反比例の関係に見えるかもしれませんが、実際は正比例しています。

期待が強ければ強いほど不安が強まります。

期待にフォーカスを向ければ不安にフォーカスが向きにくくなり、不安にフォーカスを向ければ期待にフォーカスが向きにくくなる。ので、反比例に見えるだけです。

すごく不安な状態というのは、すごく期待している状態です。

余裕がないと不安にばかりフォーカスを向けるので、自分が自分に期待し自分に希望を持っている事に気付けなくなってしまいます。

不安になる。ということはその反対側で、期待や希望を持っている。ということです。私にはこの恋は絶対に無理。と本気で思っているなら、不安になんてなりようがないからです。東大なんて絶対に無理。と本気で思ってるなら東大受験しても不安になりようがないですよね。

この恋は絶対に無理だって不安になる。は、実際はあり得ないんです。本当は、自分に期待しているけどできるかどうか確信が得られないから不安。というような状態です。

不安になる。ということはその反対側には期待している自分がいる。ということなんです。

東大なんて絶対無理。と言いながら東大受験を受けて受験中に不安になったり受かったかどうか不安になる。ってことは、私、東大に入れるかもな。って実際は自分に期待している証拠なんですよね。

恋愛でも同様です。不安になる。=期待している。ということ。実際は私って性的に結構イケてるよね。相手にとって私ってイケてるんじゃない?というイメージをちゃんと持っている。ということなんですよね。ただ、確信が持てないから不安だ。というだけで。

例えば、片想いの男性とお付き合いしたい。という気持ちが大前提にあるとします。

でも、彼は私のことは異性として見てくれていない感じがする。という悩みがあるとします。

この時の自分の気持ちって、付き合えたらすごく嬉しい。付き合えるんじゃないかって期待してる。でも、付き合えなさそうで辛い。悲しい。辺りが妥当だと思います。

その上ですべきことって、怖いけどアタックする。か、諦める。の二択なんですよね。不安が強い場合は、結局はアタックする。を選択する方が多いと思います。不安の強さに比例して実際はそれだけ自分に期待しているからです。

アタックをすると決めたら、どうやってアタックするか。を考えるわけですが、アタックする上での不安、断られたらどうしよう。とか、また会いたい。って言って嫌がられたらどうしよう。と向き合うわけですね。

でも、余裕がないと、不安にばかり目がいってしまいます。自分の気持ち(付き合えるかもって期待してる)を置き去りにして、「異性として見てくれていない感じがする。という悩み」を解消しようとしてしまいます。異性として見てもらうには?とか、脈ありと脈なしの見分け方をネットで検索したり、占いに頼ったりするわけですが、

男は見た目が全てだからどうのこうの。男は脈があれば自分から動くからどうのこうの。みたいな情報を得る事によって、自分のルックスや性的な価値に対する不安と向き合う事になってしまいます。あの人あのアイドルが好きって言ってたから私はダメなんだ。みたいな感じで、もっと余裕を失ってしまいます。

どうやってアタックしよう。という課題が、性的な魅力をどうやったら手に入れたらいいんだろう。あのアイドルに近づくにはどうしたらいいんだろう。という難しい課題に切り替わってしまって、どんどん不安になり余裕を失い、不安の反対側にある自分に対する期待にフォーカスを向けられなくなって、元には簡単に戻れなくなってしまいます。

不安になる。ということは同じくらい自分に期待しているから。自信がないと不安になんてなれない。ということを頭に入れて、恋愛対象に対して自分はどんな気持ちなのか。をできる限りシンプルに考えてみましょう。

そして、不安ではなく、期待にフォーカスを向けるようにしましょう。

不安にフォーカスすればするほど不安になり余裕を失い、希望(期待)にフォーカスすれば希望が生まれ、余裕が出てきます。

復縁相談でよくお話させていただくことがあります。

「相手に不安をぶつけてしまった」という事に対して、「でもそれって、その不安を相手は解消すべきだって思うくらい自分には価値があるって思えてるって事でしょ。それ自体はいい事だよね。自信がないと言えないよ。じゃあ、もっと自信が持てたら、わざわざ言わないで泳がすことが出来るようになるんじゃない?もっと自信を持つにはどうしたらいいと思います?」って。不安の強さ=自信なんですよね。

(ここから、自分磨きや相手軸で対応することで自分の価値を高めていこう。という話に繋がっていくわけですが、これは次回話します。)

復縁を目指している方に言えることですが、復縁を目指すってことは自分に価値があるって信じられているってことです。不安にフォーカスを向けて余裕を失っていくより、その自分の価値を信じている事にフォーカスを向けて、その価値を高めるにはどうしたらいいのかに注力していくべきなんですよね。それによって余裕が生まれてきます。余裕が生まれると、不安にフォーカスが向きにくくなり、相手に対する近さと遠さの表現で、特に遠さの表現が上手に出来るようになるので、愛おしく感じさせることができます。

自己イメージを高めていく。

自己イメージが低いと余裕を持つのは難しいです。

例えば、未経験だけど友人の頼みで急遽コンビニ店員のバイトをしないといけなくなった。

そんな時に、自分ならいい感じでコンビニ店員ができる。というようなイメージを持てると、未経験でもそれなりに余裕をもってバイトすることができるはずです。

逆に、コンビニ店員なんて未経験でできるはずないよ。というようなイメージを持っていると、余裕が持てず常時緊張状態でバイトする事になるはずです。

こんな風に、自分に対して良いイメージがないと、緊張してしまって余裕をもつことができません。

自分はモテる。とか、自分はコミュ力が高い。とか、自分は気が利く。とか、自分は喧嘩してもうまく仲直りできる。とか、自分は気まずくなっても打開できる。とか、自分は性的な表現が得意だ。みたいな、できる自己イメージを持てれば持てるほど、余裕がもてます。そして前述の理由から恋愛はうまくいきやすいと言えます。

逆に、自分はモテない。とか、自分はコミュ力が低い。とか、自分は気が利かない。とか、自分は喧嘩したらうまく仲直りできない。とか、自分は気まずくなったらどうしようもできない。とか、自分は性的な表現が苦手だ。みたいな、できない自己イメージを持てば持つほど、余裕がなく、前述の理由から恋愛はうまくいきにくいと言えます。

恋愛経験があるなら、実際は及第点だと思います。できるイメージを持っていいです。友達と普通にコミュニケーションが取れるなら、実際は及第点だと思います。できるイメージを持っていいです。本当はできていたのに、1回のミスを気にしすぎて、できないと思い込んでいる。同性と同じように対応すればいいのに、異性を意識しすぎるために同じように対応してはダメだと勝手に思い込んでる。ないしは、できないと思い込んでいた方が責任がなくて楽だからそうしている。な、はずです。あなただって、できるイメージを持っていいです。

自己イメージというのは、あくまでも思い込みです。できる。と思い込めばできるし、できないと思い込めばできない。そんな話です。

バンジージャンプも、できると思えばできるし、できないと思えばできない。

面接での自己アピールも、できると思えばできるし、できないと思えばできない。そんなものです。

自己イメージの向上には、できる理由を探す。できない理由を探さない。これだけで実際は充分です。

探せば、できる理由は山ほどあると思います。仮にできる理由がないのであれば、イメトレしたり、実際に似たようなことを経験するといいでしょう。異性と沢山関わってみるとか、異性を同性と同じように扱ってみるとか、異性に喜んでもらう事を意識してみるとか、異性と恋話を沢山するとか、イメージの強化には良いと思います。

後は、自分磨きや自己投資ですよね。自分磨きや自己投資をする事で自己イメージを向上させることができます。

自己イメージを下げるもの。はこの世に沢山あります。こういったものと距離を置くことが最も重要ではないか。と思います。自分にもできる。というイメージを与えてくれる人や情報ならいいですが、自分にはできない。というイメージを与える人や情報とは距離を置くべきです。

Twitterの恋愛ネタや恋愛コラムで、⚪︎⚪︎だからできない。とか、⚪︎⚪︎だからモテない。というような、できるイメージを与えてくれず、できないイメージを押し付けるような情報を目にする事が多いと思いますが、それを真に受けてしまうのであれば、自己イメージを悪くするだけなので百害あって一利なしです。

例えば水泳でクロールが苦手な人が、水が怖いからクロールができない。という情報を見て、クロールが上手にできるというイメージを持つことはできません。息継ぎしないで泳いだら案外泳げるよ。という情報を見れば、やってみようかな。自分にもできるかもな。というイメージを持つことができます。それと同じです。

自分の価値観を知る。今の自分に合った価値観にアップデートする。

自分の思考や行動を肯定してくれるのは、自分の価値観です。価値観なしに自分のことを肯定することはできません。

例えば、ダイエットとかしたくない。沢山食べたい。なら、肥満は富の象徴ですから?何か?ワタシの富の象徴ご覧になる?とか、いつ死ぬか分からないから我慢しないで好きなことしたい。それで失うことがあっても構わない。というような価値観を持っていないと自分の思考や行動を肯定することはできません。

(自己肯定感が低い。というのは、今の自分を肯定する価値観を持っていない。というのと同義です。)

恋愛をしている時に余裕を失うのは、自分の思考や行動に自信が持てない時です。なぜ自信が持てないかは、こういう時はこうすべき。という自分の思考や行動を肯定してくれる価値観を自分で持っていないからです。

こうなる理由は、他人の価値観に影響を受けすぎてしまう。にあります。

恋愛は見た目が全て。男なんてそんなもんだから。

恋愛が下手な女の子は、内面がよくない。別れの理由って内面でしょ。

これ、相反する価値観なんだけど、どっちにも影響を受けてしまう方って結構多いと思います。

(前者は女尊男卑系の追われる恋愛至上主義で、後者は対等恋愛or男尊女卑系の追う恋愛至上主義だから、混ぜたら危険だし、絶対に混ざんないよ。なんですよね。)

こういう人の価値観に影響を受けまくる状態から脱して、自分がどんな価値観なのか自分で考える癖をつけるべきです。

自分の価値観を知るための最も簡単な方法は、例えば、コンビニでご飯を買う時とか、朝起きて何を飲むか。とか、そういう些細な選択をする時から、「こっちの自分の方が素敵だな。」で選択をする。この癖をつけると、自分の価値観というのが少しつづ見えてきます。詳しく説明したツイートがあるので紹介します。

恋愛における価値観は、恋愛観と言いますが、

どんな恋愛がしたいのか。

の答えが、恋愛観です。

あなたは、どんな恋愛がしたいですか?三択なので答えてみてください。ちょっとしたアドバイスもしますので参考程度にどうぞ。

1、自分よりちょっと上に感じる男性と刺激的で不安定な恋愛したい?

2、対等な男性と不安と安定の間で恋愛したい?

3、自分よりちょっと下に感じる男性と安定した恋愛がしたい?

1を選んだあなたは、長生きしたくない系の死生観を持っていて、今が良ければいい。という人生観である可能性が高い。今が良ければいい。好きなことやってそれで失うものがあってもそれでいいし。という価値観が今は合うと思います。自分の今の可能性に蓋をせず、貪欲に生きるべきです。だって今が大事なんだから。努力が好きではないからコツコツが苦手だけど、お金を使うことにさほど抵抗がないので、お金を自分に投資しまくっていい女になってください。

2を選んだあなたは、できれば長生きしたいけど、将来のことはよく分からない。というような死生観を持っていて、今の積み重ねが将来に繋がっている。という人生観を持っているはずです。自分と関わる人はWin-Winな関係がいい。という価値観に従って生きるのが今は合っていると思います。自分も相手も同じような気持ちじゃないならその関係は今はいらない。というような感じですね。かっこよく生きてください。

3を選んだあなたは、絶対に長生きしたい。という死生観を持っていて、今も老後も楽しくありたい。という人生観を持っているはずです。楽しくて不安が少ない方を選択し続ける。というような価値観に従って生きるのが今は合っていると思います。一度得たものを失うのが苦手なので、自分磨きや自己投資を始めたらやめられなくなります。重い腰を上げてやってみるといいですよ。SNSを活用して自分磨きの仲間を作るとハマるはずです。恋愛においては、不安なら辞めて放置。楽しそうならガンガンいく。が合うはずです。

話を戻します。

自分の恋愛観が今の自分の恋愛のスタイルを肯定するものじゃない。ということであれば、自分の恋愛観に努力や投資によって自分を寄せていくか、価値観をアップデートする必要があるでしょう。

寄せていく。というのは、例えば、素敵な男性に追われる恋愛がしたい。ということであれば、追ってくる相手以外は相手にしないでとにかく数をこなすか、恋愛対象になり得る男性に追われやすくなるように自分を磨き、自分を変えていく。というような感じです。

頑張れるなら全然いいんですけど、これはなかなか大変なので、今の自分を肯定できるような価値観にアップデートするという考え方を頭の片隅に入れておくといいです。

恋愛観というのは、人生観や死生観から強い影響を受けます。

様々な人の人生観や死生観を聞いたり、感じ取ったり、文学や映画や音楽から感じ取ることで、価値観というのは自然に変わっていきます。もちろん自分自身が将来のことを考えたり、環境を変えることで、人生観や死生観が変わることもあります。

もちろん、直接人の恋愛観を聞くことで影響を受けることもありますが、聞くならなぜ?なぜ?なぜ?とトヨタ式できっちり聞いてください。Twitterのような断片的な情報だけでは、その人が持つ恋愛観の全貌を理解することはできません。

ちなみに、この価値観いいな。という憧れも大事ですが、あ、この価値観は今の私を肯定してくれてる。という気づきの方がもっと大事です。

大丈夫。価値観は変わります。かけっこが速い男の子のこと、成長と共にいつのまにか好きじゃなくなっていたでしょ。

その他、余裕を持つための手助けになりそうな記事をご紹介します。

依存しすぎている状態で余裕を持つのは難しいです。余裕が持てなくて当たり前なので、まずは依存から立ち直りましょう。

不安の捉え方と、不安を抑える方法を理解しましょう。

まとめ

今回は、余裕で圧勝できれば恋愛で苦しむことは二度とない。というテーマでお話させていただきました。

今回の記事では触れませんでしたが、余裕を失いやすい方は、ホルモンバランスが乱れやすいとか、自律神経が整いにくいとか、トラウマが理由でそうなっている。とか、婦人科であったりメンタルヘルスで治療が必要な領域である場合もあると思います。気になっている方は、この機会にチェックしてみると良いと思います。

次回からは、実践的な復縁の方法を解説していきますので、お楽しみにっ。

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この記事を書いた人

usao

usao

今まで600組以上を復縁に導いた恋愛相談の人。Twitterでも復縁についての情報発信していますのでよかったらどうぞ。