共依存関係の場合の復縁方法

共依存関係、聞いたことのある言葉だと思います。この記事では共依存関係のカップルが別れてしまい、復縁をするためにどうしたらいいのか。ということを書いていきたいと思います。

共依存関係のカップルと言うと、お互いに依存し合っているカップルのように聞こえるかもしれませんが、もうちょっと複雑です。

ここで解説する共依存関係のカップルと言うのは、片方がパートナーに依存していて(依存者と言います)、もう片方が、依存者の依存に応える、世話をすることに依存している(共依存者と言います)カップルのことを指します。

ちょっと分かりにくいですか?私も自分で書いていて頭がこんがらがってきました。

共依存関係カップルって?

2人とも、自分で自分の存在価値を見出すことがなかなか難しいので、他人と関わることでしか自分の存在価値を見出すことができなくなっています。

人に好きでいてもらうことで自分の存在価値を確かめることに依存している人(依存者)と、人に必要とされることで自分の存在価値を確かめることに依存している人(共依存者)のカップルが共依存カップルです。

たまたま運命的に出会っちゃったんですね。このヤバい組み合わせで。

分かりやすく彼氏、彼女で例を出してみます。この彼氏彼女の関係は逆の場合も当然ありますし、同性愛の場合でももちろんあり得ます。

彼氏(依存者)は彼女に強烈に依存しています。彼女は自分のことが好きで当然だと思っています。彼氏は彼女に好きでいてもらうことで自分の存在価値を見出して安心します。そしてそれに依存しています。だから、少しでも彼女に自分のことが好きじゃないんじゃないかって思うような不信感を抱くと激しく怒ったり悲しんだりします。彼女(共依存者)は彼に必要とされ依存し続けてもらうことに自分の存在価値を見出しています。そしてそれ依存しているので、不信感を感じさせてしまったことに激しく動揺し、彼の不信感を無くす為に彼が納得するまで謝罪をします。

・・・これってよく聞く話です。彼女が彼氏の気持ちを確かめたくて、わざと別れよう。って言って、彼氏が激しく動揺して別れたくない。と泣きながら家まで来ちゃって、それを見て安心して、大好きだよ。ギュッ。チュッ。みたいな話、結構ありますよね。

結構よく聞く話なんですが、共依存カップルの場合、ここで終わりません。どんどんエスカレートしていきます。

自分の存在価値を見出す。って言われてもあまりピンとこないかもしれません。これは快感なんです。

彼氏(依存者)は、彼女がこんなに自分のこと好きなんだな。って感じれば感じるほどそれは強い快感になるんです。これってかなり危険なんです。彼女(共依存者)も強く突き放されればされるほど、それでも戻ってきてくれて自分を必要としてくれたことに強い快感を覚えます。これってかなり危険なんです。

依存者が相手の気持ちを確かめる行為って最初は軽い感じです。よくある感じです。もう別れる!俺のことなんて好きじゃないんだろ!くらいなんです。彼女(共依存者)が泣きながら「別れたくないよ。ごめん。大好きだよ。」と縋ってくると、彼氏は安心して快感を覚えるんです。彼女は彼氏に突き放されても最終的に必要としてくれたことに快感を覚えます。

でも、この快感って何度か繰り返すと慣れちゃうんです。

もっと強い快感が欲しくなります。同じ理由で彼が不信感を感じても、今度はもっときつい突き放し方をします。「もう連絡取らないし2度と会わない。LINEブロックする。バイバイ。」こんな風に。彼女が以前と同じように泣きながら「別れたくないよ。ごめん。大好きだよ。」と縋るんですがもうそれには慣れてしまっています。今度は許しません。彼女は自分が必要とされなくなることは自分の存在価値がなくなるのと同じなので、自分の気持ちを伝えるためならどんなことでもできてしまいます。泣きながら彼の家の前で何時間も雨の中待っていたりします。何度も何度も謝罪の連絡をします。彼は強い快感を覚えて彼女を許します。彼女は必要とされたことに安堵し快感を覚えます。

でも、この快感にも慣れます。

もっと強い快感が欲しくなります。

・・・と言った感じで2人の行動はどんどんエスカレートしていってしまいます。

お互いの理性や良心の限界までエスカレートします。どちらかが飽きるか、どちらかが耐えきれなくなるまで続きます。

精神的な暴力、肉体的な暴力、社会的な暴力、金、性、など方向性は様々ですが、「これ以上はさすがに無理!」ってどちらかが思うまでエスカレートしてしまいます。

生命の危機、精神の危機、社会的な危機、など危機を感じるくらいのレベルで共依存関係が深刻な場合は、もうこの記事を読むのは辞めて、しかるべきところに相談に行ってください。

依存者がキレて別れを切り出して、いつものように仲直りできない場合の復縁方法

・・・さて、ここからは復縁の話です。

まずは、依存者がキレて別れを切り出して、いつものように仲直りできない場合の復縁方法についてです。

依存者の要求が激しくなりすぎて、さすがにそれは無理だと共依存者が要求に応えきれず、依存者がひでぇ捨て台詞を吐いて別れを切り出した。みたいなパターンがムッチャクチャ多いです。

この場合、一般的な復縁の方法に照らし合わせてみると、謝罪をして冷却期間を置く。ですよね。

それが、すんなりいかないんです。

だって、謝罪を送った翌日に依存者から

「なんで今日連絡してこないの?その程度だったの?せっかく許そうと思ってたのに。俺の気持ちなんて全然分かってないんだね。もう終わり。本当に終わり。今までありがとうございました。」

みたいな連絡が来るんですよ。これ、連絡がこなかったことで若干不安になっているんです。だから、許そうと思ってた。とか弱気な発言をちょいちょい挟んできます。この飴と鞭の飴の使い方がうまいんですよ。

共依存者もこんなこと言われると動揺してしまい、「ごめん。そんなつもりじゃない。大好きだから、終わりにしないで。」って返事しちゃうんですよ。

すると、依存者はちょっと気を良くして、「もう終わり。連絡してこないで。」

と言って連絡を無視します。本当は連絡して来るのを待ってるんですけどね。

じゃあ、連絡しなきゃいいじゃん。と思うじゃないですか。

実際そうなんです。ここで連絡をしないでずっと彼からの連絡を待てばいいんですが、共依存者は連絡しちゃいます。

連絡をし続ければ、いつかは許してもらえると経験から知っているからです。

でも、今回は、いつになっても許してもらえない。突き放されたり、甘いことを言われたりを繰り返すだけ。彼のきつい要求に応えられない限り戻れない雰囲気です。

ここで私に相談が来るんです。

この場合、依存者は快感に慣れて飽きてきてしまっています。きつい要求もあなたができないってことを半分分かっていて言っています。辛いのは共依存者だけのように感じますが、振り回す側の依存者も実はかなり消耗して疲れ切っていることが多いんです。

ある意味、共依存の関係から依存者自ら抜け出そうとしているわけです。

共依存者であるあなたも、決断をしなきゃいけません。彼の要求には応えることはできない。彼にこれ以上の快感を感じさせることはできないわけです。

涙を流して要求に無理に応えても、数ヶ月後には更にきつい要求がきます。あなたが要求に応え続ける限りこのループから抜け出すことはできません。

ですから、自分の意思で、彼への連絡を辞めるべきです。ここが潮時なんです。これ以上無理なんですもん。あなたも限界なんです。

この場合の復縁は、出会った頃の2人の関係に戻って、やり直すこと。最初の喧嘩の際の対応を間違えなければこんな風にならなかったはずです。

冷却期間は1年は必要です。

でも、実際、連絡をやめたら相手が折れて戻って来ることも多々あります。多くの場合1ヶ月もしないうちに戻ってきます。その時はちゃんと今の2人の問題を話し合って、今後の関係について2人とも納得した上で復縁をしましょう。曖昧にしてはダメです。相手だって限界なのは理解しているはずです。あなたも限界を感じていたわけですから、戻ってきた嬉しさにかまけて、それをすることを蔑ろにしては絶対にダメです。うまく折り合いがつかないのであれば、復縁はしない。そう決意するべきです。出会った頃の2人の関係に戻って、やり直すこと。これは絶対です。

連絡をこちらから断ち切る時は下記の内容を送ると私は良いと思っています。

・好きだということ。連絡をしないからと言って好きな気持ちは変わらないということ。

→連絡をしないということは自分のことはどうでもよくなったんだな。と思わせないため。

・連絡をして来る時は、やり直してもいいと思った時だけにして欲しい。それ以外の連絡には返事をしない。ということ。

→甘い言葉で返事をさせようとするような逃げ道を無くすため。

・いつでも待っている。ということ。

→相手が冷静になった時に連絡をもらうため。

・相手との思い出話や好きなところや感謝の気持ちなど

→相手のプライドを傷つけないため、相手の未練を大きくするため、中途半端な気持ちで戻って来させないため。

共依存者が連絡を断ち切る勇気は本当に大変なものだと思います。でも、依存者と共依存者の精神的繋がりは非常に強いものがあります。時間が経過してもその繋がりは消えることはありません。いつか、出会った頃の2人のような関係に戻れることを信じて、勇気を出して相手に最後の連絡をしてください。

共依存者が限界を迎えて別れを切り出した場合で共依存者側から復縁を望む際の復縁方法

ちょっと見出しのタイトルの意味がわかりにくいかもしれません。共依存者が限界を迎えて別れを切り出した場合で共依存者側から復縁を望む際の復縁方法です。

共依存者が別れを切り出したけど、やっぱり復縁したい。と思う場合ですね。

今の関係ではもう限界だけど、出会った頃のような関係に戻ってやり直したい。とか、お互いもっと自立して復縁したい。とかそんな感じの気持ちだと思います。

この場合

・自分がまだ相手のことを好きなこと。

→相手に別れる=嫌い。と安易に判断させないため

・どうして別れることを選択したかということ。

→別れの理由をしっかり説明しないと不信感を与えてしまいます。

・自分が望む関係。

→自分が望む関係を伝えないと復縁できた時に揉めることになるから。

・自分が望む関係になれない限り再び付き合うことはできないこと。

→簡単な気持ちで戻って来させないため。

・あなたもそんな付き合いを望まない限りは、連絡も返すことができないということ。

→連絡を断ち切るため。

・思い出話や、相手への気持ちや感謝。

→精一杯の愛情表現をすることで相手が傷つかないようにするため。未練を早く感じてもらうため。早く冷静になってもらうため。

を必ず相手に伝えた上で、冷却期間に入って、1年くらいは最低でも期間をあけて、再度連絡をする。という形が理想です。

ですが、実際にご相談をいただく時は

グダグダにグダッていることが多いです。連絡を断ち切るタイミングが分からなくなってしまっているんです。

具体的にどんな感じかというと、

共依存者が別れを切り出します。それについて依存者が強烈に反発します。

依存者は極論や極端な思考をしやすく、自分と別れるということは他に好きな人ができたんじゃないかとか、別れて他の人と付き合うんじゃないかとすぐに発想して、あなたが一番傷つくであろうことを言ってきます。

あなたなんていらない。どうせこっちのことなんて好きじゃなかったんだろ。こっちも今まで一度も好きだって思ったことはない。他に好きな人もいるしその人と付き合うからもうどうでもいい。さよなら。

とか、こんな風に言ってきます。嘘なんですよこんなもんは。

でも、共依存者は別れた後にお互い成長して復縁する未来を期待しているので、

嫌われたまま終わらせられない。とか、誤解させたまま終われない。とか、そんな風に感じて、依存者にすがってしまいます。

すがると依存者は安心しますが、安心しきれません。更にキツイことを言ってきます。これはかなりキツイことです。別れを切り出されたことに今まで受けたことのないような強いショックを受けているので、自信を取り戻すために必死なんです。

共依存者は、そんなキツイことを言われると、このままでは絶対に終わらせられないと思い、必死に相手への気持ちを伝えます。ここはすごく必死です。

依存者は喜びを隠して突っぱねます。「バイバイ。」とかね。

共依存者は、その後、何度も何度も連絡しますがずっと無視されます。そして諦めます。

諦めると、依存者は不安になって、「今日、◯◯と一緒に行った△△に来たよ。あの頃に戻れたら良かったのにね。」とか共依存者が最も期待することを言ってきます。

共依存者は嬉しくなって、「うん。私も戻りたい!戻れるよね?」こんな風に返します。

依存者は「別れたいなんて簡単に言う奴と戻れるわけないよ。もう何も信じられない。」と突き放してきます。

・・・ここからは無限ループに入ります。普段のパターンと同じなんです。

こうなると、いつ連絡を止めていいのか分からなくなってしまいます。綺麗に別れさせてくれないんですね。

じゃあ、いつ連絡を止めて冷却期間を置けば良いのか。

こっちから振っているので、相手の要求はかなり強烈で、いつになっても機嫌が良くなりません。

理想を言えば、相手のテンションが比較的高い時に、相手を責めることなく、上で言った伝えた方がいいこととして紹介したことを伝えて、冷却期間に入るべきですが、

なかなかそううまくいかないかもしれません。

勇気を持って、自分のタイミングで伝えてるべきです。

LINEで送る場合が多いと思いますが、履歴としてずっと残ってしまうので、何度も推敲して相手を怒らせることがないよう丁寧に文章を作って送りましょう。絶対に粗探しをしてきますから、ここは丁寧にいきましょう。

共依存者が限界を迎えて別れを切り出した場合で依存者側から復縁を望む際の復縁方法

今までと違って、依存者側から復縁を望む場合です。

この場合、共依存者側は限界を迎えて、1人になって自立したいと考えています。

依存を断ち切るのは、かなりの勇気が必要だったわけですから、あなたも生半可な気持ちでは復縁を申し込んでも無駄です。

まずは、変わるから。ということを相手に伝えているはずです。

でも、信じてもらえず、連絡をしても良い反応がもらえなくなってしまっているはずです。

この場合、相手の覚悟は相当のもので、何をしてもうまくいきません。

通常の復縁の方法と同じです。

・謝罪

・反省

・感謝

を精一杯伝えて、冷却期間に入り、自立した自分に変わって、再会を目指しましょう。

依存者が依存を断ち切るのは相当難しいです。ここからは自分との戦いです。

依存者が限界を迎えて別れを切り出した場合で共依存者側から復縁を望む際の復縁方法

依存者も限界を迎えることがあります。相手を振り回すことに罪悪感を感じているからです。快感にも慣れてしまい、疲れてしまい、共依存者と一緒にいることで自分がダメになってしまうと気づいて別れを切り出した場合です。

この場合、依存者は依存を断ち切ろうと理性で別れを切り出してきたのですが、多くのケースで感情に流されて、別れてからも頻繁に連絡をしてくる場合が多いです。

なので、復縁したい共依存者は、毎回期待してしまいます。

依存者は以前と同じように、復縁を期待させるような甘いことを言ったり、傷つくようなことを言って気持ちを確かめようとします。

でも、この場合やることは普通の復縁と同じです。

そうこうしている間に、いつかはあなたへの依存を解消します。連絡はどんどん来なくなってきます。

ですから、早いうちにこちらから、

・連絡は嬉しい、今でも好きだから。復縁したいと思っているから。

・でも別れの原因はこうだよね?きっと復縁はできないよね?

・私は成長する。もっと自立した自分に変わって、再びあなたの前に現れる。

・それまでは連絡は取れない。私からの連絡を待っててくれ。

・相手への感謝

こんなことを伝えて冷却期間に入りましょう。依存者のプライドに配慮すると上の5つを抑えた文章が良いと思います。

まとめ

今回は、共依存関係の復縁について書いてみました。

あくまで今回は、自立した上で復縁する。もしくは2人で自立を目指して復縁する。を目標とした復縁方法をご紹介しました。

読んでいただけたらお分かりだと思いますが、共依存関係カップルの復縁は並大抵のものではありません。

連絡を断ち切るだけで大変なのに、依存を断ち切るだけで大変なのに、その上で復縁を目指すわけですから。

特に共依存者側は相手に合わせることが癖になってしまっています。ですから、相手に合わせずに自分の気持ちを突き通すのは相当な覚悟が必要なことです。

この記事が少しでもあなたの背中を押す助けになれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

usao

usao

今まで600組以上を復縁に導いた恋愛相談の人。Twitterでも復縁についての情報発信していますのでよかったらどうぞ。